子供が可愛くないイライラする、それって産後鬱じゃない?
こんにちわ!ゆうです(´・ω・`)
最近未就学児の虐待による死亡案件のニュースが多いですよね。
ニュースが流れる度に、このお母さんと接点があったら、声をかけてもらってたら
お母さんも子供も救うことが出来たかもしれない…。
ととても悲しくなってしまいます。
今回は、児童虐待やお母さん自身の自傷に直結してしまう精神の病気、
【産後鬱】について解説していきたいと思います。
まだ出産前のお母さんや、お父さんにも読んでいただきたいです。
産後鬱は出産後のお母さんが誰でも発症する可能性がある病気
産後鬱は主に、産後数週間から数カ月単位で、気分の浮き沈みが激しく、イライラしたり体調を崩してしまう状態のことを呼びます。
よく耳にする言葉で、マタニティブルーと呼ばれる似た症状を発症する状態がありますが、こちらは一過性で1週間から2週間ほどで軽快するのが特徴です。
それに対し産後鬱は、症状を放置しているとどんどん重症化し、自傷行為や幼児虐待へと繋がる危険性を秘めています。
産後鬱を発症するお母さんは、全体の10%~15%と言われていますが、病院を受診していない数を含めるともっと多いかもしれません。
全体の1割の確立とはいえど、誰にでも発症する可能性があるため、自分は違う。などと思わず、最近イライラしやすい、子供が可愛くない、理由なくても不安感で涙が出てきてしまう、等の症状があれば疑ってください。
産後鬱の症状
産後鬱の主な症状としては、
- 子供がかわいく思えない
- イライラする
- 倦怠感、動きたくない
- 焦燥感
- 不安感で涙が出てくる
- 孤独を感じてしまう
- 自分を卑下してしまう(ダメな母親だ、等)
- 誰にも会いたくない、鬱陶しい
- 気分の浮き沈みが激しい
- 睡眠障害
- 摂食障害(過食、食欲減退)
- 自傷行為
等があげられます。この項目に当てはまった場合、もしくは記載がなくともネガティブな思考・言動をしてしまう場合、産後鬱の可能性が高いと思われます。
更に悪化してくると、幻聴や幻覚も見えるようになり、
数年単位で症状が軽快しないこともあるため、早期の治療が大切となります。
産後鬱の原因
産後鬱を発症してしまう原因は多岐に及びます。
夫婦関係などの家庭環境
日本では夫が残業や飲み会などで帰りが遅くなり、なかなか育児に参入することが難しいという背景があります。
また、“育児や家事は女の仕事”“働いていないのだから、家のことをやるのは当然”といった考え方が根強く、お母さんが自分自身を責めてしまったり、逆に“夫が育児に協力的ではない”“私は自由に出かけられないのに、飲み会や遊びに出てしまう”という不満を持つ場合も多いです。
現在、核家族化がどんどんすすみ、周りに相談できる友人や家族がいない、という家庭も少なくありません。
そんな中、夫も仕事で不在、家では自分とただ泣くことしかできない赤ん坊の二人きりという状況は、上手くストレスの発散をしていかないと、どんどん自分を追い詰めてしまうことになります。
そんな気持ちを夫に理解してもらえない場合、夫婦喧嘩に発展したり、お母さんは独りで殻に籠るようになってしまいます。
こういった、家庭環境が産後鬱に大きく影響すると言えます。
社会からの隔離への焦り・孤独感
働くことが好きなお母さんや、育児休暇を取っているお母さんは、子育て期間中社会に出られないことに大きな不安感を感じ、ストレスがかかってしまいます。
自分がいない間の仕事は大丈夫なのか、無事保育園には入れた後、同じ立場で働くことはできるのか、社会で働くことが出来ないことへの孤独感や自由に過ごす友人への羨ましさ等、自由に生活できなくなったことに息苦しさを感じてしまいます。
家庭での金銭的な余裕もない場合、家庭を管理するお母さんは、より焦りや不安を感じやすくなってしまいます。
責任感が強く完璧主義の傾向が強い人
責任感や完璧に育児や家事をこなしたいという理想が強いお母さんは、実際イメージ通りに育児や家事が出来なかった場合、どんどん焦燥感や自己否定が増えていきます。
“どうしてイメージ通りに出来ないのか”“他のお母さんに比べて、自分は出来そこないだ”といった負の感情が多く現れ、気持ちが落ち込み、体調不良や精神不安定に繋がります。
そういった人は、なかなか自分の不安や悩みを人に打ち明けることが出来ないため、一人でどんどん背負ってしまいます。
産後鬱かなと思ったらしてほしいこと
最近体調が悪い、精神状態が不安定だなと感じた場合に取ってほしい行動を紹介します。
- 自身が抱える不安や悩みを友人や家族に打ち明ける
- 入浴や食事など、自分の為の時間を少しでも確保する
- 無理に家事をこなそうとせず、赤ちゃんが寝たら一緒に休む・趣味の時間に当てる
- 完全母乳に拘らず、体調が悪かったり疲れた時はミルクを変わってもらう(臨機応変に粉ミルクを活用する)
- 一日一回は散歩する(子供が幼い場合、夫に預けたり短時間の散歩にする)
- 今日一日赤ちゃんをお世話した自分を褒めてあげる
- 出来なかったことを責めるのではなく、出来たことを褒める
- 子育て中は家事が出来なくても大丈夫だと考えを変える
- 数時間でも一人の時間を作れるように周りに相談する
いくつか例をあげましたが、これらは実際に私も行っていたことです。
色々対策はあると思いますが、やはり一番言いたいことは、
“自分自身を一番大切にしてほしい”とい言うことです。
自分を大切に出来ない人は、家族や子供を大切にすることはできない、とゆうは思っています。
まとめ
最初は夫が帰るまでに食事や洗濯をこなさなければ、と焦燥感に駆られていましたが、ママ友は家事はすべて後回しで、自分の時間を一番大切にしていると知って、とても心が軽くなりました。
確かに社会で働いている方が大変で、生活する上で重要なんだと思いがちになりますが、子育てはもっともっと大変だと思います。
私は二男を生んで1カ月で働きに出ましたが、むしろ気持ちをリフレッシュしながら育児に励めたので、長男のときよりも辛くなかった記憶があります。
物事の感じ方や考え方が一人一人違うように、ストレスのかかり方や疲労もみんな違います。
こうでなければならない、という決まりはないのです。
上記の方法で、症状が軽快すれば良いですが、それでも症状の改善が見られず、“死にたい”“消えたい”などのネガティブな思考を辞められない場合は、早急に出産した産科や、心療内科を受診してください。
産後鬱は自分の弱さでなる病気ではありません。
貴方のせいではありません。
この記事を読んで、少しでも気になった方、当てはまった方は自分自身に今一度向き合ってみてください。
また、出産前の方は、ご家族や夫にもこういう病気があることを是非知ってもらってください。
家族や友人のサポートがあれば、今の辛い状況を抜け出すきっかけとなるはずです。